本日4月17日、3年生対象に全国学力・学習状況調査が行われました。出題傾向は、昨年度とほぼ同じで、知識・技能 や思考、判断、表現力が試される問題、一問一答ではなくいわゆる応用問題が多く出題されておりました。また、記述式の解答が大きなウエイトを占めておりました。
結果が公表されるのは二学期になります。昨年度は過去5年間の結果(国語・数学)を経年比較し考察を加え、学校運営協議会(コミュニティスクール)の幅広い有識者からご意見をいただきました。
昨年度のコミュニティスクールの様子
国語と数学の結果は、全国平均と奈良県平均とほぼ変わらない結果が5年間続いております。また、都跡小学校と共同で、校区全体の児童、生徒の学力も分析しました。分析の結果、小学校も全国、県平均値と同じであることが分かってきました。
質問紙法では、家庭学習の時間(習い事は含めない)が極めて少ない傾向が明らかになってきました。家庭でスマホゲームやSNSに平均2〜3時間費していることも分かってきました。
コミュニティスクールでは、家庭学習時間が少ないにも関わらず、全国、県平均と同じと言うことは、学校の授業に集中し知識を蓄えいるのではないかと建設的な意見が出されました。質問紙法でも授業に集中して取組んでいるという生徒の意見が多い結果と比例しています。
現状を把握したので、家庭学習(読書も含む)を習慣にできる具体的な方法を考えなければならいという結論に至りました。今年度、その具体的な方法として、多様な評価材料を集め多角的に評価していく取組みの施行期間としました。
主体的で対話的な深い学び(アクティブラーニング)の手法を取り入れ、提出された成果物を積極的に評価につなげていきます。これまで個々に行われてきた評価方法を全体で行うことを目標としております。各学年でも、自分で問いを立て解決していく、いわゆる「探究的な学習」も取り入れていきます。
小学校での研究授業の様子
今年度も昨年度に引き続き都跡小学校と共同で結果の分析を行ってまいります。研究授業後の教員の意見交換。
都跡小学校での研究協議
都跡中学校での研究協議
「編集後記」
小中学校と合同で行った研究授業や全国学力・学習状況調査の分析、考察の結果は、都跡こども園とも共有しております。
質問紙法では、児童、生徒の自己有用感や他者理解、自尊感情などの非認知能力の高さが、全国、県平均のほぼ2倍の結果が出ていました。それは、こども園の3年間を含め12年間の学びと各家庭との協力のもと、育ってきた結果だと思います。