2年生の保健体育の教科書に「心肺蘇生法」の学習単元がありますので、119エマージェンシーコールの向う側を体現する授業を保健体育の田端先生と協働して行いました。
全国で年間約8万人近くの方が、心臓突然死で亡くなれ、学校でも毎年50件心停止で救急搬送されています。県内の中学校でも2年前に体育大会の練習中に生徒が急に倒れ心停止状態になりました。幸いなことに、救急隊が到着するまでの間、心肺蘇生法を知る教員の適切な対応で一命をとりとめることができました。
火事ですか?救急ですか?と問われ「救急」ですの応えから救急車が到着するまでの9分間を想定した心肺蘇生法「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」のやり方とAEDの使い方の習得を目指しました。
具体的な動作として、「119番とAEDお願いします」と勇気を出して叫び応援を頼むこと。もう一つは迷わず自分が心臓マッサージを直ぐに行うこと。最後は5分以内のAEDの到着を目指し、到着したら迷わず自分が使用すること。
3つの習得(コール&プッシュ)を目指しました。
心停止で倒れた場合、一分ごとに救命率が10%低下します。救急車が到着する時間は平均9分と報告されていますので、この9分間の対処が生死を分けます。心臓マッサージを行うことで救命率が2倍に上がり、更に、AEDを用いることで2倍の救命率が上がります。心臓マッサージとAEDの使用で4倍の救命率アップになります。
ペアーで交代交代で心臓マッサージを行う様子です。
AEDの使用法については音声ガイダンス従って行うだけで大丈夫です。勇気を持って使用して下さい。
次回機会があれば今回学習した応用編として、緊急事態を想定した119番(エマージェンシーコール)での状況説明の仕方や人形やAED(練習用)を用いたよりリアルな場面での心肺蘇生法をみなさんと一緒に学んでいきたいと考えております。
【編集後記】
フジテレビの月9ドラマ『119エマージェンシーコール』は大人気で、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ指令管制員たちの“現実(リアル)”を描く完全オリジナルストーリーです。
また、NHKでも不定期に「エマージェンシーコール ~緊急通信指令室~」と言う番組を放映しています。こちらは通報者と緊急通報指令室のオペレーターの会話に密着したノンフィクション番組です。
どちらの番組でも、人命救助に使命感を持ち、たずさわる方の現状を広く伝えたいと願うコンセプトで製作されています。