今日3/18(火)、奈良県公立高校の特色選抜が行われました。本校から21名の3年生が挑戦してくれました。明日も特色選抜が行われる高校もありますが、引き続き頑張ってください。
31歳のダルマさんのエピソード
今からちょうど31年前、3年生の学級担任をしていたときの話です。当時、クラスにテニスの得意な女子生徒がいて、近畿大会で個人3位を収めるぐらいの実力の持ち主でした。その実力を買われ香川県の高校から推薦の話があり、そこに進学する事になりました。親元を離れ一人で高校生活を送るには不安もありますが、彼女は決心しました。私もどんな学校でどんな先生にお世話なるか知りたく、直接学校に行き監督の先生ともお話をして、彼女の事についてお願いをして来ました。何か娘を送り出すような気持ちでした。
あいさつを終えた後、近くの有名な神社、日本一長い階段で有名な金刀比羅宮(こんぴらぐう)に寄って、クラス全員の合格祈願をして来ました。その時に買ったのがこの「ダルマ」です。奈良に戻りすぐにこのダルマさんをクラスの守り神として教室の真ん中に飾りクラスの子を見守ってもらいました。するとそのご利益か、当時とても難しいと言われていた公立高校の分割入試(今の特色選抜の前身)で、競争率が高くて3割合格者が出たら上出来とされていました。その試験にクラスから15人受験し、なんと11人も合格し多くの先生がたが驚きました。その後、一般入試も全員合格して送り出すことができダルマに目を入れました。
それからこのダルマは天理北中学校の守り神として進路指導室に飾られ、三笠中学校、春日中学校へ渡り、今は、都跡中学校の3年生教室前の廊下に飾られています。だいぶん傷んでおりますが、31年間に渡り、生徒の頑張る姿を応援し続けて来ました。
今こうして自分のところに戻って来たのも何かの縁、私も31年前の自分に戻り都跡中学校の3年生を全力でこのダルマといっしょに応援したいと思います。3年生の先生はじめ、多くの先生も親心の心境でみなさんを応援してくれています。
ちなみに、受験が近づくと、私の教え子たちはこの「ダルマさん」の頭をなでてくれていました。